2018年07月06日

友田明美 「子どもの脳を傷つける親たち」

もうすぐ3歳になる長男と、1歳になる長女と過ごしていると、
自分は母親として大丈夫なのだろうか?という漠然とした不安に駆られることがよくあり、だからどうしても、こういう系の本が気になってしまいます。


この本には、タイトルの通り、子どもと不適切な関わり方をすると、子どもの脳が「物理的に」傷つく(変形する)ということが書かれています。


特に幼少期や思春期の子どもの脳は外部からの影響を受けやすいそう。
こうした時期に親から心を傷つけられるような体験をすると、脳のある部分が萎縮したり、あるいは肥大したりして、正常なはたらきをしなくなってしまうのだそうです。


暴力や暴言などの極端な行為はないにしても、子どもを怒ってしまったり、ちゃんと話を聞いてあげなかったり、子どもの前で夫婦喧嘩したり、ひとりで遊んでるからまぁいいかと放っておいてしまったり…


そういうことは、きっと多くの人がやってしまっていると思います。もちろん私も、よくなかったな、と反省していることはたくさんあります。


そして、この本を読んでいて一番胸に刺さったのは、「子どもは許すことにおいて天才」という言葉です。まさにそうなんですよね。子どもは、怒ってしまっても、次の瞬間には笑顔で歩み寄ってくれるのです。


だからつい、それに甘んじて、自分の不適切な接し方を軽視してしまうことがあります。
ああ、ここは怒っちゃいけないとこだったな、と思っても、無邪気に笑いながらふざけて遊んでいる姿をみると、「響いてないな」って思ってしまうのです。怒られたことは響いていない、だから大丈夫だ、と、自分に都合のいいように解釈してしまうのです。


でも、怒られればやっぱり子どもは傷ついているんですよね。
それは忘れてはいけないなと思いました。


とはいえ、絶対に怒らない、というのはやっぱり難しい。
だから、怒らないことを心がけるというよりは、たくさん褒めること、一緒に楽しく遊ぶこと、
子どもをよく見てあげること、そういうことを心がけていきたいなと思いました。


子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)
子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)
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2018年03月24日

黒川伊保子 「夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか」


男女の脳の違いには興味があって、
これまでにも
「話を聞かない男、地図が読めない女」
「察しない男、説明しない女」
などを読んだことがあります。


今回も、なるほどなーという感じで、
とてもおもしろかったです。


脳の違いを知ると、
普段なかなか納得できないことも、
脳がそうなってるならしょうがないのかなーと
思えてきます。


世の中のすべての男女が、
それぞれの違いについて
きちんと理解することができたら、
世界はもっと平和になるんじゃないか
と思ってしまいます(笑)


そして、最もよくある男女のすれ違いは、
やっぱりコレだろう、と強く思いました。
それは、女性は共感してほしいだけなのに、
男性は問題解決や原因究明をしようとすること!


女性が疲れた顔をして、今日すごく大変だったの、
と訴えた場合、ただ一言、大変だったんだね、
それは疲れるよね、と、共感して労ってくれればいいものを、
何故いちいち何が大変だったのかを分析したり、
こうすればいいんじゃない?と余計なアドバイスを
してくるのでしょうか。疲れは増すばかりです(涙)


まぁ、男性も女性にイラつくことが
多々あるんでしょうけどね。


だからやっぱり、お互いの脳は違う、
ということを、みんながしっかり認識すべきだと思いました。


夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫) -
夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫) -
posted by yuko at 23:28| Comment(0) | 脳科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月23日

岡田尊司 「母という病」


「愛着障害」があまりにも興味深かったので、
同じ著者の、関連するこちらの本も読んでみました。


親子関係、とりわけ母親との関係が、
その後の人生に大きく影響することは知っていたけれど、
これら2冊の本を立て続けに読んで、
改めてその影響の大きさに驚かされました。


最近、よく「毒親」なんていう言葉が囁かれるけれど、
それはいくらなんでも、世の中の母親たちにとって
酷なんじゃないかなーと感じてしまいます。
そんな呼ばれ方をする人たちだって、
大きく傷ついた結果そうなってしまったんだろうし、
彼女たちなりに苦労して、
それでも我が子を一生懸命に、
育てようとしたかもしれないのだから。


でも、子育てを甘くみてはいけない、
というのは、ものすごく強く突きつけられました。


子どもの立場としての私は、
いろんなことを母のせいにはしたくありません。
たとえ母の愛情が、
うまい具合に私に注がれていなかったとしても、
それによって生じたさまざまな問題を乗り越えていくのは、
私自身の課題だと思います。


しかし、親の立場としての私は、
子どもに全力で愛情を注いでいかねば、
と感じました。


この本を読んで、
自分を見つめなおすためにも、
子育てを見なおすためにも、
おおいに役に立ちました。


(017)母という病 (ポプラ新書) -
(017)母という病 (ポプラ新書) -
ラベル:岡田尊司
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2018年03月22日

岡田尊司 「愛着障害(子ども時代を引きずる人々)」



この本、すごく興味深かったです。
もっと早く出会いたかった。


内容をごく簡潔に言うと、
子ども時代にいかに母親から愛されたかで、
その後の人生がほぼ決まってしまう、というものです。


もっとも、母親がいない、という場合もあるので、
正確には1番近くにいてくれた養育者、ということになり、
それが父親だったり、養親だったりすることもありますが、
通常は母親ということになりますよね。


そして、その後の人生がほぼ決まる、というのは、
母親からどう育てられたかで、
その子の人格の土台が出来上がってしまうという意味です。
考え方や行動、対人関係など、あらゆることが母親との関係に
左右されるというわけです。


私はこの本を読んで、少し怖くなりました。
母親の責任は、あまりにも重すぎる…。
子どもが生後半年〜1歳半の間にいかに愛されたかが重要で、
その時期を逃すと取り返しがつかないというのだから…。


そして、子どもでも大人でも、現代のおよそ3分の1の人は、
愛着障害と見られる特徴があるそうです。
自己否定が強かったり、対人関係でつまずいたり。


でも、完璧な母親なんていないし、
生後半年〜1歳半というごく限られた時間が過ぎてしまった場合、
それをいくら嘆いても何も生まれないのだから、
その時期に充分な愛情をもらえなかった人や、
逆に愛情を注げなかった人は、その後の人生の中で、
時間をかけて修正していくしかないと思います。


また、愛着障害の人の中には、
様々な分野で成功をおさめている人も多いそう。
人より試練や困難が多かったからではないでしょうか。
また、自己不全感があるから、もっともっとと、
努力するのでしょう。


以上のように、とても興味深い内容だったし、
多くの発見と学びがありました。
特に、これから子どもが生まれる人は、
産む前に読んでおくといいのではないかと思います。


愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書) -
愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書) -
ラベル:岡田尊司
posted by yuko at 14:19| Comment(0) | 心理・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月09日

おおきな木



村上春樹さんが訳していることで有名な絵本。
これは、大人のための絵本なのかな?
黒いペン1本で描かれたシンプルな絵に、切ないストーリー。
2歳の息子にはまだ早いのか、あまり興味は持ってもらえませんでしたが、
読み聞かせをしていた私自身は、思わず泣きそうになってしまいましたね。


この本は、1本のおおきな木と少年の関係を描いた作品なのですが、とにかく切ない。
おおきな木の気持ちって、親の気持ちと一緒なんですよね。
子どもはいつもそばにいてくれて、毎日が楽しい。
でも、子どもはだんだん成長していき、少しずつ親から離れていく。
それでも、親はいつまでも子どもの幸せを願い、
できることならなんでも手を貸してあげたい。たとえ我が身を犠牲にしても…。


ああ、本当に切ない。
子どもがもう少し大きくなったら、改めて読んでみたい1冊です。


【子どものお気に入り度】★★
【おとなのお気に入り度】★★★★★
おおきな木 -
おおきな木 -
posted by yuko at 08:00| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする